あなた育休中に転職活動したいけど、育児休業給付金が止まったらどうしよう…



保育園の申し込みもあるのに、転職したら入園取消になる?
動きたいのに、何から手をつければいいのかわからない・・・



そのモヤモヤ、すごくよくわかります。私も育休中、同じ気持ちでした。けれど「育休中の転職活動」は、慎重に考える必要があります。
給付金のリスク、保育園への影響、社会保険の手続き——この記事では包み隠さずお伝えします。
「すぐ転職」を進めることはしません。でも「何もしないまま復帰」ももったいないです。
育休中だからこそできる「準備だけ戦略」を、リスクも全部含めてお伝えします。
この記事でわかること
- 育休中の転職活動で実際に起こりうるデメリット・リスク
- 育児休業給付金・保育園への影響と注意点
- 転職を検討する前に確認すべき7つのポイント
- 給付金をもらいながらできる「準備だけ戦略」の中身
- 転職活動が現職にバレないための注意点
- 面接でのワーママの伝え方
育休中の転職活動はできる?まず知っておくべきこと
「育休中に転職活動するのって、そもそもアリなの?」って気になりますよね。
結論から言うと、育休中に転職活動をすること自体は法律上違法ではありません。
ただ、大事なこととして「転職活動できる」と「転職を決めていい時期か」は、まったく別の話です。



育休中の転職には、ちゃんと知っておくべきリスクが3つあります。
①育児休業給付金が打ち切られる可能性
②保育園の入園・在園に影響が出る可能性
③各種社会保険の手続き負担が発生する
行動することは良いことですが、しっかりデメリットを知ってから行動しましょう!
育休中の転職のデメリット
①育児休業給付金が打ち切られるリスク
育休中に最も注意すべきが、育児休業給付金への影響です。
育児休業給付金は雇用保険から支給される制度で、育休期間中に「就業していないこと」が支給要件の前提になっています。
ハローワークの基準では、1支給単位期間(約2ヶ月)に就業日数が10日を超えると、その期間の給付金が不支給になるケースがあります。
つまり転職先に入社して実際に働き始めた段階でアウトです。
「転職活動中」はOK。でも「就業開始」はNG。
この線引きをちゃんと理解しておくことが大切です。
また、育休中に現職を退職して新しい会社に入社した場合、育休の「継続」という前提が崩れ、給付金の受給要件を満たさなくなる可能性もあります。



育休前賃金の最大80%が支給される給付金。
打ち切られると、家計へのダメージは本当に大きいです。私がすぐ転職を勧めない一番の理由がここにあります。
※給付金の要件は改正されることがあるため、最新情報はハローワーク公式サイトまたは加入している健康保険組合にご確認ください。
参考サイト:ハローワークインターネットサービス
②保育園の入園取消・退園になる可能性がある
「給付金のことは知ってたけど、保育園への影響は考えてなかった」という方、実はかなり多いんです。
多くの自治体では、保育園の入園選考において「育児休業からの職場復帰」を前提条件として点数付けを行っています。
育休中に転職した場合、こんな状況が起こりえます。
保育園申し込み前に退職済みの場合 → 「育休復帰」の選考点数が適用されず、入園に不利になる可能性がある
保育園申し込み後・入園前に転職した場合 → 入園取消になるケースがある自治体も
すでに通園中の兄弟がいる場合 → 在園継続の要件を確認する必要がある
これ、自治体によって全然違うんです。
転職を検討し始めたら、まず居住地の自治体窓口に確認することを強くおすすめします。



保育園問題は本当に盲点になりやすい。『転職活動を始める前に』の確認が必須です。自治体に聞くのが一番確実です。
③社会保険の変更など各種手続きの負担が増える
育休中に転職・退職した場合、以下の手続きが一気に発生します。
- 健康保険の切り替え(会社の健康保険 → 国民健康保険 または 新会社の保険)
- 年金の手続き
- 雇用保険被保険者証の更新
- 扶養に関する書類の整理
赤ちゃんのお世話で体力・精神力が消耗しているときに、これらが重なるのはかなり大変です。
「手続きのことまで考えてなかった」と後悔しないよう、事前に把握しておきましょう。
④転職先で時短勤務・育児支援制度を使えない場合がある
もう一つ、見落としがちなポイントがあります。
転職先によっては「入社後1年未満は育休・時短勤務の対象外」とする労使協定を設けている会社もあります。
育休明け直後に転職した場合、次の育休が取れない・時短勤務が使えない、というケースもありえます。
転職先の制度をしっかり確認してから入社を決めることが大切です。
育休中の転職活動のメリット



「デメリットばかりじゃないか…」と思った方、ご安心ください。
ちゃんとメリットもあります。
子育てに理解ある企業・リモートワーク環境を選べる
育休中に転職活動する最大のメリットは、転職先の条件を「育児前提」で選べることです。
出産・育児を経験したからこそ、「時短勤務OK」「リモートワーク可」「残業なし」「保育園の呼び出しに対応できる環境」という条件を、リアルな優先度を持って選べます。



「子どもが生まれる前の自分」と「今の自分」では、仕事に求めるものが全然変わりましたよね。
その「変わった優先度」のまま転職先を探せるのは、育休中ならではの強みです。
焦らずに転職活動ができる
仕事をしながら面接を調整するのって、時間的にも精神的にもしんどいんですよね。
育休中は、基本的に転職活動のスケジュールを自分でコントロールしやすい状況です。乳幼児の育児中という前提はありますが、平日の日中に面接や面談の時間を作りやすいのは事実です。
育休中にキャリアの棚卸しができる
育休中は業務から離れているからこそ、「自分が何をやってきたか」「これから何をしたいか」を焦らずじっくり整理できます。
仕事に追われながらだと、こういう時間ってなかなか取れないですよね。
転職を検討する前に確認すべき7つのこと
「よし、転職を考えてみよう」と思ったら、まずこの7つを確認してみてください!
いきなり転職サイトを開くより、ここを先にやる方が絶対に後悔が少ないです。
①自分のライフプラン・キャリアプランを整理する
「なぜ転職したいのか」の根本を掘り下げることが最初のステップです。
- 職場環境への不満? それとも職種・キャリアへの不満?
- 子育てとの両立が最優先? 収入アップが優先?
- 5年後、どんな働き方・生き方をしたい?
ここを整理することで、「転職が本当に必要か」「社内異動・社内転職で解決できないか」という判断ができるようになります。



私が今の会社に転職したのは『もっと女性が長く働ける環境に行きたい』と強く思ったからです。
転職後は2年間営業をして、そこからマーケティングへ社内異動しました。
転職してからでも、キャリアはまた動かせます。
まずは『なぜ転職したいのか』を自分の言葉で整理してみてください。
②現職での環境改善・社内異動の可能性を探る
転職の前に、一度だけ現職での解決策を考えてみてください。
- 配置転換・社内異動の可能性はあるか
- 復帰後に上司と働き方の条件(時短・リモート)を交渉できるか
- ポジションや担当業務を変えることで解決できる不満はないか
現職でのキャリアチェンジは、転職リスクなしに働き方を変えられる選択肢です。
「そこまで今の会社に未練はない」という場合は、次のステップへ。
③保育園の在園条件を必ず事前に確認する
前述の通り、転職のタイミングによっては保育園に影響が出る可能性があります。
転職活動を始める前に、居住地の自治体に以下を確認しましょう。
- 育休中に退職・転職した場合の保育園申込点数への影響
- すでに入園が決まっている場合の在園条件
- 転職後の勤務証明書の提出期限・方法
「聞くのが面倒くさい」と後回しにしがちですが、ここは絶対に先に動いてください。
④育児休業給付金と社会保険の条件を理解する
育児休業給付金の支給条件・打ち切り条件は、加入している雇用保険(ハローワーク)または会社の人事担当に確認しておきましょう。
また、退職後の出産手当金の受給要件についても、産休中に退職した場合と育休中に退職した場合で扱いが異なる可能性があります。「後で調べよう」ではなく、転職を考え始めた段階で確認しておくと安心です。
⑤転職後の子どもの預け先を複数確保しておく
転職後に新しい仕事を始める際、子どもの預け先(保育園・認可外保育・一時保育など)の確保が必要になります。
特に認可保育園の入園が決まっていない状態では、転職後の就業開始に影響が出る可能性があります。転職活動と並行して、預け先の情報収集・確保を進めておきましょう。
⑥パートナー・家族の協力体制を確認する
転職活動中は面接や面談で時間を使う必要があり、育児とのスケジュール調整が必要です。
パートナーや家族(両親など)の協力が得られる環境かどうか、事前に話し合っておきましょう。



「急な面接が入っても対応できるか」「転職後の残業や出張はどう対応するか」——具体的にすり合わせておくと、後々のすれ違いが防げます。
⑦退職タイミングと有給休暇・給付金の受給確認
もし転職(退職)を決めた場合、以下を計画的に整理しましょう。
- 有給休暇の残日数と消化タイミング
- 育児休業給付金の受給済み分と返還義務の有無
- 退職後の社会保険料の支払い方法(国民健康保険への切り替えタイミング)
- 退職日から次の会社への入社日までの期間設計
「なんとなく決めて動き始めた」では後悔することになりやすいポイントです。じっくり設計しましょう。
私がおすすめする「準備だけ戦略」の具体的な中身
ここまで読んで「リスクが多くて怖くなってきた…」という方、大丈夫です。
ここからは前向きな話をしますね!
デメリットや確認事項を全部理解した上で、それでも「将来的にキャリアを変えたい」と思っているあなたに、育休中にできる「準備だけ戦略」をお伝えします。



ポイントはシンプルです。育休中は「転職を決める」のではなく、「復帰後にすぐ動けるよう準備する」期間と捉えること。
これが、リスクを最小化しながらキャリアを前に進める、一番賢い方法です。
①自己分析・キャリアの棚卸しをする
まず、これまでの仕事経験を時系列で書き出してみましょう。
- どんな業務を担当してきたか
- 成果・実績(数字で表せるもの)
- 「楽しかった仕事」「苦手だった仕事」を分類する
- 自分のスキルや経験を「他の職種・業界でも活かせないか」という視点で見直す
このプロセスを経ることで、「転職先として狙える職種・業界」が見えてきます。



「やっぱり社内異動で解決できるかも」という気づきが得られることも、実はよくあります。
②転職サイトに登録して情報収集・相場観を掴む
「転職サイトへの登録」は、給付金にも保育園にも一切影響しません。今すぐできる、準備の第一歩です。
求人情報を眺めることで、こんなことがわかります。
- 希望の働き方(リモートワーク・時短勤務・残業なし)の求人がどれくらい存在するか
- 自分の経験・スキルで応募できる職種・業界の幅
- 転職後の年収の目安・相場
- 「必要なスキル」から逆算して、育休中に何を学べばいいかのヒント



育休中に転職サイトでマーケティング職の求人を眺めていたら、『Webマーケの知識がやっぱりいるんだ』とわかって。そこからUdemyでの復習・勉強が始まりました。登録するだけなら、今日の赤ちゃんのお昼寝中にできますよ。


③履歴書・職務経歴書の「下書き」を作成しておく
転職活動で一番時間がかかるのが、実は職務経歴書の作成です。
仕事と育児の両立が始まる復帰後に「ゼロから書く」のは、想像以上にきつい。育休中の今のうちに、下書きだけ作っておきましょう。
書くべき内容はこれだけです。
- 職歴・担当業務の詳細
- 実績・数字で表せる成果
- 転職の志望動機のたたき台(方向性だけでも◎)
完成させなくていいんです。「ここまで考えてある」という状態にしておくだけで、復帰後の動き出しが全然違います。
④スキルアップで「学習の実績」を作る
育休中にスキルアップした実績は、面接での強力なエピソードになります。
「育休中に〇〇の勉強をしていました」という事実は、採用担当者に「意欲がある人だな」という印象を与えます。特にキャリアチェンジを検討している場合は、学習の実績があるかないかで、面接の印象がかなり変わります。
私がマーケティングに異動したのは、ほぼ営業経験しかない状態からのスタートでした。育休中の今も復帰後に向けて新しい講座に取り組んでいます。



赤ちゃんが昼寝している間の30分でも、積み重ねると意外と進みます。
しかし新生児期は何もしなくていいです。赤ちゃんとあなたの体調を最優先にして焦らないでください。
育児が落ち着いてきてから、少しずつ始めれば十分です。
育休中の転職活動が現職にバレることはある?



情報収集や選考活動って、会社にバレることはあるの?



不安になってしまいますよね。よくわかります。
ここでは注意すべきポイントを3つお伝えします。
SNSへの書き込みに注意
転職活動中であることをSNSに投稿したり、育休中の転職について書いたりすることは、意図せず現職の同僚・上司の目に触れるリスクがあります。
「まさかこの人が見てるとは…」というのは本当によくある話。転職活動中はSNSへの投稿内容に十分注意しましょう。
転職サイトのプロフィール設定を確認する
転職サイトに登録する際、「現在の会社への公開設定」を必ず確認してください。
多くの転職サイトでは、現職の会社に自分のプロフィールが見えないよう設定することができます。登録のときに「あれ、どっちになってる?」と確認する習慣をつけておきましょう。
同業他社への応募は慎重に
同じ業界・業種への転職を検討している場合、面接官が現職の取引先や知人であるケースがあります。
基本的に「外部への情報漏洩はない」と考えて問題ないと思いますが、転職エージェントを活用する場合は、「現職にバレないよう配慮してほしい」と事前に一言伝えておくだけで、かなり安心感が違います。
給付金をもらいながら転職活動できるベストなタイミング



結局、いつ転職活動を始めればいいの?
給付金を確保しながらキャリアを変えたい場合、最もリスクが低いのは育休から復帰した後に転職活動を始めることです。
| フェーズ | タイミング | やること |
| 準備フェーズ | 育休中 | 情報収集・自己分析・職務経歴書の下書き・スキルアップ |
| 開始フェーズ | 復帰後1〜3ヶ月 | 転職エージェント登録・求人探し・面接対策 |
| 活動フェーズ | 復帰後3〜6ヶ月 | 選考・面接・内定交渉 |
このスケジュールなら、育児休業給付金を全額受給した上で転職活動が進められます。
また、復帰後に一定の勤務実績をつけてから転職することで、保育園の在園にも影響が出にくくなります。
「育休中は準備だけ」これが私の結論です。
育休中・育休明けの面接対策【ワーママの伝え方】



いざ選考が始まったとき、「子育て中であること、どう伝えよう…」と悩む人も多いですよね?
育休中であることは正直に伝える



面接官には、正直に伝えることが一番です。
隠したり曖昧にしたりすると、入社後のトラブルの原因になります。「育休中だから不利かも」と思うかもしれませんが、ちゃんと伝えた上で理解してくれる会社の方が、入社後も長く働けます。
シンプルに、前向きに。それだけで大丈夫です。
子どもの預け先・サポート体制を具体的に話せるようにしておく
面接官が一番気にするのは「急な休みや残業への対応ができるか」です。
ここを曖昧にしておくと、面接官の頭に「?」マークが残り続けます。
- 保育園の入園状況(内定済み or 申込中)
- パートナーや両親のサポート体制
- リモートワーク希望の理由と、業務に支障なく対応できることの説明
具体的に話せると、採用担当者の不安がスッと解消されます。
「育休中に何をしていたか」を話せるようにしておく
これ、かなり差がつくポイントです。
「育休中に〇〇の学習をしていました」「キャリアについてしっかり考えてきました」という事実は、採用担当者に強い印象を残します。
育休中の準備が、面接でそのまま武器になる。だからこそ、今から準備を始めておくことが大切なんです。
よくある質問
- 育休中に転職エージェントと面談するのは問題ありますか?
-
全く問題ありません。転職エージェントとの面談は情報収集・相談の位置づけで、「就業」にはあたらないため給付金への影響はありません。ただし「育休中であること」は必ず最初に伝えましょう。現状に合わせたサポートをしてもらいやすくなります。
- 育休中に内定が出た場合はどうなりますか?
-
内定が出た時点では給付金への直接的な影響はありません。問題になるのは、育休中(現職の育休終了前)に新しい会社に就業・入社した場合です。内定から入社まで時間をおいて、育休終了後に入社するスケジュールを調整するのが現実的です。
- 育休中の転職活動を現職の上司に伝える必要はありますか?
-
法律上の義務はありません。ただし、内定が出て育休中に退職を伝える場合は、できるだけ早めに誠実に伝えることが円満退職につながります。タイミングと伝え方は、会社の状況や関係性を見ながら慎重に判断しましょう。
- 社内異動と転職、どちらを選べばいいか迷っています。
-
「今の会社のカルチャーは好き・でも職種を変えたい」という場合は社内異動が向いています。「会社の環境・待遇・働き方を根本的に変えたい」なら転職が向いています。私は営業からマーケティングへの社内異動を選びましたが、どちらが正解かは人によって全然違います。まずは自己分析で自分の「本当の不満の根っこ」を探ることから始めてみてください。
まとめ
- 育休中の転職活動は法律上NGではないが、給付金・保育園・手続きの3つのリスクがある
- 転職前に必ず確認すべき7項目(ライフプラン/保育園/給付金/預け先/家族の協力など)
- 給付金を守りながら動くなら「育休中は準備・復帰後に本格活動」がベスト
- 準備の中身:自己分析 → 転職サイト登録 → 職務経歴書の下書き → スキルアップ
- 転職だけが選択肢ではない。社内異動という道も常に並行して検討を
育休中は「転職を決める時期」ではなく、「次の自分のために準備できる、貴重な時間」です。
給付金リスクや保育園の問題を理解した上で、自分にとって最善の選択肢を、焦らず慎重に考えてほしいと思います。
「すぐ転職」はすすめません。でも「何もしないで復帰」はもったいないです。
育休中の今だからこそ、じっくりキャリアと向き合ってください。
私は『もっと女性が長く働ける環境に行きたい』という気持ちで転職して、営業を経てマーケティングへ異動して、32歳で出産しました。



キャリアって、一度に全部決めなくていいんです。
転職してから、また動けばいい。
育休中の今は、次の一手を考える時間にしてください。
参考サイト










